ようこそ、マンガタリのカズ(@mangatariiiii)です。
今日は現在週刊少年ジャンプで絶賛連載中の呪術廻戦という漫画をレビューしていきます。呪術廻戦は、次にくるマンガ大賞2018や全国書店員が選んだおすすめコミック2019に選ばれた非常に注目されている作品。
いわゆる能力系バトル漫画なのですが、個人的には今のバトル漫画の中でトップクラスに面白いと思っている漫画です。バトル漫画が好きな人ならきっと楽しめる漫画だと思いますので、呪術廻戦について気になっている方は是非こちらのレビューをご参考ください。
呪術廻戦を徹底レビュー
呪術廻戦のあらすじ
主人公の虎杖悠仁は学校で起きた事件に巻き込まれ、特級呪物という非常に強力な呪いがかかった呪物を口にしてしまう。
虎杖が口にしたのは両面宿儺という呪いの王が封じられた呪物であり、口にして以来身体に両面宿儺が宿ることとなってしまった。
両面宿儺を身に宿しながら正気でいられる人間はそうそういない。虎杖は千年生まれてこなかった両面宿儺を取り込むことができる逸材であった。両面宿儺を取り込んだことで呪力を手にした虎杖は、呪術高専という呪術師が集まる専門学校に通うこととなり、呪霊との戦いに巻き込まれていく。
呪術廻戦の面白さ
ジャンプらしいしっかりとした戦闘描写
呪術廻戦は能力系のバトル漫画であり、いわゆる王道のバトル漫画。非常にジャンプらしい作品と言えます。
呪術廻戦における能力のベースは呪術。式神や藁人形といった呪いにまつわる能力を駆使しながら、見応えのあるド派手なバトルを繰り広げています。
ジャンプ作品とあってバトルシーンのクオリティは非常に高く、呪術師VS呪霊の戦いは見ていて本当に面白い。特に、領域展開といういわゆる必殺技は見た目も設定もド派手で、「能力系のバトル漫画が好き」という人は間違いなく楽しめるでしょう。
また、能力の設定が緻密で明確なルールに基づいてバトルが行われるので、無理のある戦闘シーンが描かれることがありません。あからさまな主人公補正だったり、友情パワーで明らかに格上であろう敵を倒すような展開は一切なく、勝つべくして勝ち、負けるべくして負ける現実的なバトルが描かれています。そういう意味では大人でも楽しめるバトル漫画だと思います。個人的には能力の設定の緻密さはハンターハンターを彷彿とさせます。
例えば、上述した領域展開。これは相手を自分が発生させた領域に閉じ込める必殺技なのですが、これを発動すると
- 自分の技が必中になる
- 発動した領域展開以上に洗練された領域展開をされない限り破られることはない
といったように、能力一つ一つに明確なルールが設定されています。バトル漫画の中には、「なんでこの技が効いてるの??」と思わずツッコンでしまいたくなるようなシーンがある作品もありますが、呪術廻戦はそういうのが一切なく、きちんと説明が付くように戦闘シーンが描かれています。個人的には今のジャンプ作品の中で、一番バトルシーンが面白いのがこの呪術廻戦だと思っています。
最強キャラの存在
バトル漫画といえばどんな能力が登場してくるのかも楽しみの一つだと思います。強い能力者の戦闘シーンはバトル漫画における華みたいなものですよね。
呪術廻戦には五条悟という公式最強キャラが存在し、こいつがこの漫画の華。敵・味方問わず最強キャラ認定されているキャラで、一人別次元な存在として作中でも扱われています。
どんな能力かはネタバレになってしまうのでここでは明言しないでおきますが、他の漫画で言うならDIOのザ・ワールドばりに「そんな能力使われたら誰も勝てないでしょww」と思ってしまうような能力。
しかも呪術廻戦の場合、五条悟が味方というのも面白い。普通こういう最強能力は敵キャラが使ってくるパターンが多いと思うのですが、呪術廻戦の場合は味方なんですね。そのため、敵がこの五条悟をいかに封じ込めて戦うかという話をしながら進んでいくのも新鮮です。
作中に散りばめられた伏線の数々
呪術廻戦の面白さを語る上で外せないのが作中に散りばめられた数々の伏線です。まず主人公の虎杖が取り込んだ両面宿儺の存在。こいつは千年前の呪術全盛の時代に猛威を振るった最強の呪霊なのですが、今は虎杖の中で眠っています。
20本の指をすべて取り込むことで両面宿儺は完全な力を取り戻すようですが、おそらく作中で両面宿儺が力を取り戻す日がくることでしょう。今は虎杖の中で大人しくしていますが、完全に力を取り戻した時に最強の呪霊がどんな行動を取ってくるのかは非常に楽しみな伏線ではあります。
他にも虎杖が通う呪術高専の中に呪霊と繋がっている内通者がいたり、本編の前日譚が描かれたスピンオフ作品に登場した最強クラスの実力を持つ主人公が本編ではまだ未登場と、まだまだ回収されていない伏線がたくさんあります。「伏線回収のあるバトル漫画が好き」という人には間違いなくハマる作品だと思いますので、是非読んでみてください。
呪術廻戦のイマイチな点
魅力的なキャラが少ない
そんなおすすめ漫画の呪術廻戦ですが、個人的に「魅力的なキャラが少ないかな」と思ってしまうところもあります。公式最強キャラの五条悟はかっこいいし、魅力的なキャラだと思いますが、「それ以外に良いキャラいる??」と聞かれると「う〜〜ん」となってしまうのが正直なところ。
特に、敵側に魅力のあるキャラがいない。僕は敵キャラのほうが好きになることが多いのですが、呪術廻戦では「いいな」と思える敵キャラがぶっちゃけいないです。そこが唯一の残念ポイントですかね〜。
ストーリー・バトルシーンの面白さは申し分ないのですが、キャラクターにハマれる漫画ではないというか。キャラクターの魅力も漫画の面白さの一つですからね。これからイケてる敵キャラの登場があれば、呪術廻戦はもっと魅力的な作品になっていくかなと思います。
呪術廻戦の総括
- 個人的に今のバトル漫画の中で一番面白い作品
- 能力の設定における細かさはハンターハンターを彷彿とさせる
- 作中最強キャラのバトルシーンは見ていて爽快
- 伏線回収が楽しみ
- キャラの魅力は微妙
能力系バトル漫画が好きな人は絶対ハマる
上述の通り、この呪術廻戦はジャンプ漫画らしい王道な能力系バトル漫画です。個人的には今のバトル漫画の中ではトップクラスに面白いと思うので、能力系バトル漫画が好きな人なら絶対楽しめると思いますよ。しかも、まだまだ面白くなりそうな展開を残しているので、これからの伸び代も期待できる作品です。